英語は大学受験で最も重要な科目となりました。
文系理系共に配点が高い傾向にあり、最近は入試制度の多様化で、英語1教科または英語を含む2教科で受験できる大学が増えてきています。
1教科入試は、英語以外にほとんどありません。
英語力が高ければ、多様な選択肢があるといえます。
今回は英語1教科のみで受験できる大学や、英語の外部試験のスコアが加点される大学を紹介します。
英語ができるかできないかで合否が決まる大学入試
たとえば、青山学院大学の文学部英米文学科、国際教養大学は英語1教科のみで受験可能です。
国際基督教大学は英語と総合教養科目で、慶應義塾大学総合政策部・環境情報学部なら英語と小論文のみで受験できます。
3教科型の私立大入試でも、英語が出来る人に有利な制度が増えています。
明治大学の経営学部は、GTECやTOEFLなど英語の外部試験のスコアによって加点を受けられます。
また学習院大学国際社会科学部では、得点に換算して合否を判定する制度があります。
難関私立大の入試は、合否ラインの1点に多くの受験生が並ぶため、加点措置は非常に大きいですし、外部試験を得点換算する制度は、他教科の学習に時間を割けるので大きなアドバンテージです。
こうした背景には、大学が教育・研究力や国際性を高めるために、高い英語力を持った学生を求めていることがあるそうです。
英語が出来る人材は、研究の世界でも、就職面でも即戦力とっして活躍できます。
そうした学生を獲得すべく、慶應義塾大学総合政策部・環境情報学部や早稲田大学政治経済学部などには、4年間の授業を英語で行うコースがあります。
海外の有名教授を招いて講義を行うなど、手厚いサポートが受けられます。
今後は大学入学共通テストでも英語の4技能試験(読む、聞く、話す、書く)が導入される予定で、入試での英語の重要性が増していくとみられます。
今までの読解中心の試験なら短期間での暗記で乗り切れたかもしれませんが、4技能の習得には時間がかかるため、以前のような付け焼刃の学習方法は通用しません。
大学受験を見据えて、時間をかけて英語の学習に取り組む必要があります。
英語ができると受験はこんなにお得
早慶には配点の半分が英語の学部もあります。
また、英語の外部試験で加点方式をとっている大学は増えており、医学部の受験なども有利になります。
早稲田大学国際教養学部
英語100点 国語50点 地歴または数学50点
慶応義塾大学法学部
英語200点 地理・歴史100点 論述力100点
明治大学国際日本学部
英語200点 国語100点 地歴・公民・理科・数学から1科目100点
英語のみで入れる大学
青山学院大学文学部、国際教養大学国際教養学部、同志社大学文学部、立命館大学国際関係学部、関西学院大学国際学部、etc
英語+1教科で入れる大学
国際基督教大学教養学部、慶應義塾大学総合政策学部/環境情報学部、早稲田大学スポーツ科学部、青山学院大学文学部、中央大学総合政策学部/国際経営学部、etc
外部試験のスコアによる加点のある大学
順天堂大学医学部、明治大学経営学部など、東京理科大学全学部、成蹊大学経済学部/経営学部/法学部/文学部など
準備次第で誰でもトップレベルに
大学受験で有利な英語力を身に付けるために、小学生時代と中高時代とで重視したいことは次の通りです。
小学生のうちは、音楽を聞いたり、学校で習った短いフレーズを真似したりして、主に聞く力、話す力の下地をつくっておきます。
中学入学後は、4技能をまんべんなく育てていくのがよいでしょう。
中学以降は文法と読解力が重要になってきます。
特に難関大学を狙うのであれば、入試で出題される英文の内容も難しいため、まずは日本語の読書量を増やして、知識や教養を増やしていく必要があります。
英語学習は早期スタートが必要です。
高2の終わりまでに4技能資格試験で入試に必要なスコアを取得するつもりで学習しておけば、高3は4技能試験資格対策や他教科の学習に時間を割けます。
今や進学も就職も英語力が人生の勝敗を分けます。
子供の英語力を伸ばすために、家庭でできる身近な努力から始めてみましょう。
